ウリン材(ハードウッド)の特徴

ウリン、ブリアン(Ulin,Belian)

属 種 Eusideroxylon  zwageri.
科 目 Lauraceae(クスノキ科)
分 布 分布はせまく、ボルネオ、セレベス、スマトラ、ジャワ島に囲まれた地域が
主要生育地帯である。
樹 木 樹高約30メーター、樹径は0.6メーター前後の小径木。
東南アジア地域で最も重い硬木で、耐久性の高い樹種である。
ボルネオ鉄木と言われ、強度、耐久性を要求される用途に適する。
辺材は薄青黄色で厚さ50mm前後。心材は製材時に薄褐色だが、
日に曝されると暗褐色に変わり、木肌は南木材のイペと似ているが、
より細かく密である。木目は通直、又は、やや交差している。
乾燥後の形状は安定しており、ひび割れ、曲がりは少ない。
重厚材として優秀な樹種であり、多少の樹液の漏出がある。
シロアリ、フナクイムシに対する抵抗性が大きい。
個体数に制約があり、一時期輸出禁止となっていた。
原木は乾燥時に収縮が大きく、割れ、曲がりが発生し木取りが難しい。
加工性 重硬木で鋸引き、鉋掛けは困難で超硬度刃物を使用するが、樹木が目につまる事あり。
釘打は困難、道穴、ボルト締めが必要である。
用 途 港湾施設、岸壁のデッキ材、防舷材、杭、パイル、枕木、デッキ
鉄道の枕木、その他、水辺、地中、設置など特に耐久性を要求される所。
建築材、家具内装材、フロアー材、根太材。
物 性 比重       :0.92(含水率38%)

曲げ強度    :1.365kgf/c㎡

ヤング係数   :183(1000kgf/c㎡)

縦圧縮強度   :810kgf/c㎡)

縦引張強度   :

剪断強度     :144kgf/c㎡

板目方向収縮率:7.5%

柾目方向収縮率:4.3%