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イペ材の特徴

イペ材について

属名 abebuia spp.
科目 Bignoniaseae(ノウゼンカツラ科)
分布 熱帯多雨地域。
■南アメリカ中央部
■大平洋側から大西洋側に至る地域。
■ブラジル・ペルー・パラガイ・ボリビア
樹木 イペと称する材は約20種類ある。乾燥によるヒビ割れ、変形は少なく、南米を代表する硬質耐久材で、世界各地で多用されている。樹木の直径は1メーター前後、高さ40~50メーターある。心材は褐色、オリーブグリーンで、辺材は4ー8cmで薄い黄色味を帯びている。乾期の始め(7-10月頃)に花を咲かせるが、種類によって白、ピンク、オレンジ、黄色、赤紫(赤紫には薬効があるといわれている)に分かれる。
木目は交差少なく、木肌は滑らかで光沢である。一部に逆目が見られる。海水、シロアリに対し抵抗力が強い。
形状安定性、耐久性、加工性、安定供給等、全て安定している。
加工性 鋸引き、鉋削りは通常の工具では困難を伴う。超鋼刃、高馬力の木工機械を使用する。仕上がりはよい。釘打は不可能であり、道穴、ボルト締めが必要。乾燥には時間がかかる。
用途 橋梁、海洋建築物、重構造材、車体、枕木、デッキ材、根太材、外壁、建築構造材、装飾材、床板、家具材、その他。
物性 比  重    :1.20(全乾比重)
曲げ強度    :1775(kgf/cm2)
ヤング係数   :220(1000kgf/cm2)
縦圧縮強度   :911kgf/cm2
縦引張強度   :35kgf/cm2
剪断強度    :144kgf/cm2
板目方向収縮率 :8.0%(含水率をグリーン材より12%にした場合)
柾目方向収縮率 :6.6%(同上)

主な使用例として、木道、木デッキ、木橋、木棚、手摺、パーゴラ、階段、展望台、遊具の木部などに使われています。特に水に強く、直接水に触れても腐ることはありません。色は褐色系で半年から1年位経ちますと表面色素が消え、明るいグレー系になり経年経過によてヒビ割れを生ずる場合がありますが、構造上には支障がありません。

現在公園等で使用されている針葉樹(檜、松、杉、栂)は早いところで5年、10年近く経ったものはそのほとんどが腐ったり倒壊しているのが現状です。

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